いつもありがとうございます!
プライヤ一筋86年代表取締役のConnyです。
皆さんは、現場に持っていく工具をどうやって選んでいますか?
「腰袋を軽くしたい」「一つの工具で何役もこなしたい」…そんな風に思うこと、ありますよね。
私ももし現場に出るなら、絶対にそう思います(笑)
例えば、「柄の先端がマイナスドライバーになった多機能ポンププライヤ」。
現場の声を反映した、本当に素晴らしい大傑作です!
パイプを掴むだけでなく、ネジを回したり、ちょっとしたこじり作業もこなせる「一丁二役」の利便性。
最近では軽量化されたモデルや、ネジ外し機能までついた進化系もあって
「少しでも効率よく作業を進めたい」という職人さんにとっては、これほど頼もしい相棒はないと思います。
日本の工具ブランドはそれぞれ得意とするジャンルの工具があってお互いに尊重しながらものづくりを進めております
でも、工具には全く別のアプローチもあるんです。
それが、「対象物を絶対に傷つけたくない」「どんなに滑りやすい形状でも確実に掴みたい」「手が届かない場所にある対象物をガッチリ掴みたい」
といった、本来の役割である『掴む』という機能に極限まで特化するアプローチ。
そう、私たちIPS PLIERSが得意とする「特化型」のプライヤです!
恩師と同じ工具は造らない。アメリカ生まれの工具を日本で極める!
当社の歴史は、1940年に新潟県三条市で創業したところから始まります。
創業者は元々ペンチメーカーの工場長でしたが、独立するときに
「恩師と同じ工具は造らない」と決意し、当時日本ではまだ珍しかったプライヤの製造をゼロからスタートさせました。
ちなみに、ペンチやニッパとプライヤって、決定的な構造の違いがあるんですよ。
ペンチは支点が固定されていますが、コンビネーションプライヤはひょうたん型の穴があって、
支点をスライドさせることで口の開きを変えられる「スリップジョイント」という機構を持っています。
これによって小さなものから大きなものまで掴める訳です。
元々はアメリカなどで普及した工具ですが、当社はこの可能性を信じて、日本国内で独自進化させてきました。
大量生産品には真似できない「歯」への執念
プライヤの命って、なんだと思いますか?
そう、「歯の形状」です!
安価な大量生産品は、コストを下げるために歯をプレス加工で作ることが多いので、角が丸まって滑りやすくなりがちなんです。
でも、当社のプライヤは対象物をガッチリとホールドするために、
時間と手間をかけて「切削加工」で歯切りを行っています。
親指で押すと痛みを感じるほど角が鋭く立っているんですよ!
さらに、効率化のために歯の形状を統一するようなことはしません。
使用シーンに合わせて最適な形を提供するため、最大1250種類もの歯の形状を商品シリーズごとに管理しています。
一部のモデルには、縦横どの方向にも滑りにくい「アヤメのクロスカット」を採用したり
中央部分をあえて非対称にしてドリルチャックのように丸物を3点で強力に保持できるようにしたり
と、専門メーカーならではの緻密な計算が詰め込まれています。
現場の「困った」を解決するアイデア製品たち
技術力だけじゃありません。現場目線のギミックも当社の自慢です。
- 収納のしやすさまで考えた「ソフトタッチNeo」 1988年に日本初の「掴んだ物を傷つけない」樹脂付きモデルを開発し、最近では柔らかい特殊樹脂を採用した進化版を展開しています。連続作業を楽にするバネを内蔵しつつ、工具箱の中で開きっぱなしにならないよう**「フリーのポジション」**を設けてスマートに収納できるようにしました。もちろん樹脂を外せば内側の頑丈なギザ歯で通常のプライヤとしても使える2WAY仕様です!

- 厚さわずか4mmの極薄モデル 狭い場所でのダブルナット作業などに重宝される極薄モデル。ただ薄いだけじゃなくて、強く握ってもジョイントの角が手のひらに食い込まない優しい設計になっています。

- 支点を変えられる「ハイパーロングプライヤ」 奥まった場所のホースバンド外しなどで大活躍するモデル。単なるロングノーズではなく、スリップジョイントを備えているので、対象物に合わせて支点を変更して太いものも掴める独自設計です。

モノづくりの美学と驚異の検査システム
当社の生産システムって、ちょっとすごいんです。
プライヤは構造上、ペンチやニッパのように途中で組み合わさることはなく
表面処理が終わる最後の最後まで左右別々に加工され、組み立て工程で初めて一つになります。
それでも、「1年前に製造した右側と今日造った左側を表面処理後に合わせても寸分の狂いもなくピッタリ合う」
という驚異的な精度を誇っています!約80に及ぶ製造工程の中で検査を徹底し、最後は1丁ずつ人の手で最終調整を行っています。
接合部にはボルトカシメを採用して微調整ができるようにしているので、
一生モノとして長く愛用していただけます。
ブランドロゴや「MADE IN JAPAN」の証も、簡単なレーザー印刷ではなく
熱処理前に手間暇かけて打刻(冷間プレスによる立体凹凸文字)で深く刻み込んでいるんですよ。
店頭のパッケージも、過剰包装を極力なくし、「お客様が売り場で実際に握って確かめられる」ようにしています。
作業者の手の延長である工具なのに、ブリスターパックで留められて触れないのはおかしい、という私たちのものづくりに対する自信とこだわりの表れです!
おまけの小ネタ
プライヤという便利な工具をもっと知ってもらうために
語呂合わせで「2月18日」を「プ(2)ライ(1)ヤ(8)の日」として記念日に制定しちゃいました(笑)
他にも、3代目社長が海外で見かけたフライフィッシングの竿から着想を得て
日本で初めて「本革グリップ」のツールを作ったり
最近ではキャンプ専用の工具ブランド「Campdrunk」を立ち上げて
クラウドファンディングで目標の5400%以上を達成したりと、新しいことにもどんどん挑戦しています!
結論:使い分けが最強!
多機能なポンププライヤで身軽さと効率を求めつつ
いざという時の「デリケートな部品を傷つけない」「滑りやすいものを確実に掴む」ために
当社の特化型プライヤを工具箱に忍ばせておく。
現場の状況に合わせたこの「使い分け」こそが、真のプロフェッショナルの道具選びなんじゃないかなと思います!
今回は、現場を支える工具の「使い分け」についてでした! 少しでも「へぇ〜!」と思っていただけたら嬉しいです◎

