IPS PLIERS
PARTNER SHIP

創業者五十嵐末一郎。現在も100年続くペンチニッパメーカー製造の工場長を務めた。その後、1940年。33歳で独立し五十嵐製作所をはじめる。
ペンチニッパを作れば簡単なのだが恩師に迷惑はかけられない。
当時日本では見慣れなかったスリップジョイントプライヤ専業メーカーとしてコンビネーションプライヤの6インチと8インチの2品番から自宅兼工場の家内産業して立ち上がる。
戦時には軍事産業が優先され、世の中の鉄が全て国から回収されるなか生産機械を布で隠して難を逃れたことはプライヤ製造に対しての強い思いからだ。

当時日本工具は搭載工具として国内外に多く出荷された。特に定番の形状のプライヤは国外に多く出荷されるも、当時も模倣された安価なプライヤの登場で価格優先を要求された。だが、2代目五十嵐力は揺るがない「私たちは値段のために工具の品質を落とすことはしない。値段で決めるのであれば私たちの工具を買ってもらうのはこちらから願い下げる。」強い思いだった。その後、燕三条地域の貿易振興会の会長を務めるも「安価な商品は外国につくらせておけばいい。自分たちがしなくてはならないことは高品質で価値のある商品を提供することだ。」その姿勢を崩すことはなかった。

IPSは五十嵐プライヤー製作所の略。時代は変わり道具の形が進化しても私たちの信念は変わらない。血で繋がっていた価値観は心で繋がる時代へ。「本物を日本に残す。世界に伝える」
長きにわたり国内外のOEMを中心に製造していた当社がIPSブランドの認知度を上げることは容易なことではない。
私たちがIPSであるための存在意義を求めてこれからもMADE IN JAPANのものづくりで新たな世界基準を創造する。